サイト移行の前・最中・後で使うチェックリスト。URL一覧の作成、301リダイレクトマップ、公開当日の確認事項、順位低下を早期に発見する監視方法、そして代理店が見落としがちな理由まで解説します。
公開後28日間と公開前28日間のように固定された期間を選び、Search Consoleで同じページを比較します。同じ確認を繰り返せるよう、日付を記録しておきましょう。
Googleが再クロールしリダイレクトを処理する間、一時的な変動が起きるのは正常です。恒久的な低下のほとんどは、防げたはずの問題、つまりリダイレクトの漏れ、コンテンツの削除、クロールのブロック、タイトルや内部リンクの変更が原因です。丁寧に行った移行は通常、数週間で回復します。
恒久的に移動したページには恒久的リダイレクト(301か308)を使いましょう。一時的リダイレクト(302か307)は、旧URLが戻ってくる可能性があることを検索エンジンに伝えるもので、移行時には望ましくありません。
Googleのガイダンスでは少なくとも1年間の維持が推奨されており、実務上は可能な限り無期限に残しておくとよいでしょう。古いリンク、ブックマーク、メールは、今も旧URLへ訪問者を送り続けるためです。
新しいドメインに移る場合にのみ必要です。リダイレクトが有効になったら、旧ドメインのSearch Consoleプロパティで「アドレス変更」ツールを使いましょう。同一ドメイン内でのURL移動や、HTTPからHTTPSへの切り替えには使いません。
多くの場合、構築が終わってからSEO担当が関わること、URL一覧がクロール・アナリティクス・被リンクデータではなくCMSから作られていること、そして公開後の監視を誰も担当していないことが原因です。対策として、リダイレクトマップを公開前の承認項目にし、2週間毎日Search Consoleを確認する担当者を指名しましょう。
結論から言うと: サイト移行でSEOを維持できるのは、重要な旧URLすべてが最も近い新URLへ301リダイレクトされ、主要ページのコンテンツ・タイトル・内部リンクが移行後も保たれ、公開当日から新サイトがクロール可能で、その後数週間誰かがSearch Consoleを注意深く監視した場合です。ほぼすべての移行の失敗は、以下のいずれかの項目の見落としに起因します。
リスクは何が変わるかによって決まります。
| 移行の種類 | 変わるもの | リスク |
|---|---|---|
| HTTPからHTTPSへ | プロトコルのみ | 低い |
| プラットフォーム変更、URLは同じ | CMSやビルダー | 低〜中 |
| 新URL構造でのリデザイン | URL、テンプレート、コンテンツ | 中〜高 |
| ドメイン変更 | すべてのURL | 高い |
| 複数を同時に(新ドメイン+プラットフォーム+構造) | すべて | 最も高い |
可能であれば、すべてを一度に行うのは避けましょう。同じ公開のタイミングでドメイン、URL構造、コンテンツを変えると、何が原因で順位が落ちたのかを見極めるのが非常に難しくなります。
1. 現状のパフォーマンスを記録する。 Search Consoleの16か月分のデータ(クエリとページ)をエクスポートし、アナリティクスからランディングページごとのオーガニックセッション数とコンバージョン数を記録します。比較対象となる基準値が必要です。
2. 完全なURL一覧を作成する。 3つの情報源を組み合わせましょう。それぞれ見落とす部分が異なるためです。
CMSのページ一覧だけでは不十分です。古いキャンペーンページ、PDF、画像URL、削除済みだが今もリンクが残っているページを見落とします。
3. 優先ページに印をつける。 オーガニッククリック数、コンバージョン数、参照ドメイン数で一覧を並べ替えます。上位ページには全過程を通じて個別の注意を払います。
4. 旧サイトのオンページデータを保存する。 優先ページのタイトル、メタディスクリプション、H1、canonicalタグ、構造化データ、内部リンク数です。クロールツールでこれらをすべてエクスポートできます。
これが最も重要な成果物です。旧URLと新URLの2列からなるスプレッドシートで、一覧にあるすべてのURLを網羅します。
ルール:
ステージング環境でマップをテストするには、クローラーのリストモードで旧URL一覧を流し、それぞれが期待する行き先へ1回の301で到達し、最終的に200が返ることを確認しましょう。
できればトラフィックの少ない時間帯に、以下の順で実施しましょう。
1〜14日目: クロールエラー、404の急増、インデックスの問題がないか、毎日Search Consoleを確認します。サーバーログがあれば、Googlebotが旧URLにアクセスしリダイレクトをたどっているかを確認しましょう。
2〜8週目: ページごとのクリック数と表示回数を基準値と比較します。ある程度の変動は正常です。急激に下がったまま戻らない優先ページは、リダイレクトが正しいか、コンテンツが保たれているか、内部リンクが存在するかを確認する必要があります。
継続的に: Googleのガイダンスに従い、少なくとも1年間、できれば無期限にリダイレクトを維持しましょう。最も価値のある被リンク元のサイトに連絡し、URLの更新を依頼しましょう。
「なぜ代理店はサイト移行時にSEOチェックリストの重要項目を見落とすのか」という疑問には理由があります。繰り返し見られる原因は次のとおりです。
対策は手続きの問題です。サイトマップを計画する段階からSEOを関わらせ、承認済みのリダイレクトマップを公開の必須要件にし、デプロイ手順に「robotsとnoindexの確認」を加え、最初の1か月は監視担当者を指名し、ロールバックや修正の計画を文書化しておきましょう。
記入例(架空の5ページの配管業者サイトがビルダーを移行するデモ):
| 旧URL | 直近3か月のクリック数 | 新URL | リダイレクト | タイトル維持? | 公開後の確認 |
|---|---|---|---|---|---|
| /plumbing-services.html | 多い | /services | 301 | はい | 1日目、7日目 |
| /about-us.html | 少ない | /about | 301 | はい | 1日目 |
| /boiler-repair.html | 中程度 | /services/boiler-repair | 301 | 書き直したが同じキーワード | 1日目、7日目 |
| /old-offer-2023.html | なし | /services | 最も近いページへ301 | 該当なし | 1日目 |
| /contact.html | 中程度 | /contact | 301 | はい | 1日目 |
空欄のワークシート:
| 旧URL | 直近3か月のクリック数 | 新URL | リダイレクト | タイトル維持? | 公開後の確認 |
|---|---|---|---|---|---|
公開当日の担当者を1人指名し、その人が何を元に戻せるか、そしてロールバックのトリガー(たとえば主要ページがエラーを返すなど)を書き出しておきましょう。新サイトが安定するまで、旧サイトのファイルやエクスポートデータを保管しておきましょう。
公開後28日間と公開前28日間のように、同じページで固定された期間を比較しましょう。比較を繰り返せるよう、日付をワークシートに記録しておきましょう。最初の数週間はある程度の変動が予想されます。下がったまま戻らないページは調査しましょう。公式ガイダンス:URL変更を伴うサイト移転についてのGoogle Search Centralのドキュメント。
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